情報のズレは新郎新婦に不安感を与え、集客行動を阻害する
色々なサイトで情報が違っていませんか
仮に、自社のHPが自社の魅力で満ち溢れ、充実しているならば、各ポータルサイトがそこから情報を抜き出す仕組みが出来ていれば、情報はブレませんが、現実としてそれは出来ておらず、各会場が、それぞれのHPやポータルサイト、ゼクシィ上で情報をアップするということが行われているため、情報のズレが起きています。
掲載されているどの情報が正しいのかがわからないという会社すらあります。例えば写真撮影を行っても、自社のHPに載せるのが遅くなり、ゼクシィのシステムの更新が先だったりすると、自社HPの写真は古いままということも起こっています。また、HPには駅から徒歩10分と書いてあるのに、ゼクシィには8分と書いてあるケースもあります。そして、ほかの媒体には徒歩10分などとバラバラの情報が掲載されており、情報がズレていると、新郎新婦は不安になり、来店効果が落ちるのです。
個別の情報自体は、それ自体は間違いでなかったり、許容範囲のズレだと思っていても、新郎新婦からすると、情報が足りないからほかのサイトを見たりするときに、情報が違っていることにより、おかしいと感じることになるのです。
例えば自然光が入る写真が、トップに載っており、明るい雰囲気の会場だなと思って別のサイトを見ると、暗い写真が使われていて、どちらが本当に正しいのかと、疑心暗鬼になります。結婚式は、気軽にラーメンを食べにいくのとは違うので、感性がある人にとっては、そこはマイナスになります。また、1円でも安いを探している新郎新婦にとっては、割引の金額や期間が違っていて、閉店セールのような雰囲気になっていたりなど感じてしまったり、あるいはからくりを肌で感じる部分もあるので、ポータルサイトの更新性の高さが、化かしあいを生んでいる状態になっているのです。
お客様も慎重に動く。よくお話しているクチコミサイトの話はさらに奥が深く、アメリカの大統領選でもネガティブキャンペーンをすると支持が落ちたりします。口コミで、結婚式場でも素敵と書いてあっても、ちょっとだけでもマイナスのことが書いてあると台無しです。「衣装を少し我慢しました」とか、「駅から5分と書いてありましたが、思ったより遠かったです」など書かれてしまうなど、新郎新婦はトータルでは「ありがとう!」と感謝した結婚式であっても、ちょっと嫌なところを触れることがあるのです。10点満点でなければ。そういうところが、誇張表現が上げ足を取られたりとか、実際の当日のオペレーションに少し課題があったりするだけで、行く理由が減ってしまったり、後回しになったりするのです。
サイトの情報は説明が出来ないことが多い
情報がバラバラである事と共に、情報でクチコミサイトで上げ足を取られることやパーティーレポートで自分たちの感覚と違う人が出ているや、数年前の写真で、トレンドと違うものが載っていたりすると、式場のスタッフとして説明出来るなら、これは5年前の写真だから衣装はちょっと古いんで、そこは間引いてくださいと言え新郎新婦も納得してもらえると思いますが、勝手に見ている新郎新婦からするとそれはわかりませんし、逆にそんなに古いのを最新レポートと書いているのかとなるわけです。
情報に対しての量と質の手入れが、HPだから、ゼクシィネットだから、ほかのポータルサイトだからということではなく、情報の整理整頓は非常に大事なのがウェブの世界は特に必要ではないかと思います。
これが出来ていないのは人手が足りないという面と、知識が足りないという面とあり、紙と違いチェックが難しいので、エクセルで全部作業して済むものならよいのですが、各サイトの比較表などは、そうはいかず、目視でやることになるので、ミスすることもあります。載っている情報は、デジタルですが、作業はかなりアナログチックに作業をするというのが、問題なのかと思います。
もちろん人力で、エクセルなどにまとめればある程度防げますが、その分作業量が増えますし、性格に事務作業をする能力はみんな持っているわけではありませんし、しかもそこに照らし合わせるという作業はなかなか大変だと思います。
フェアなどの最後が入り口でもズレが
フェアは最後のアクションですが、むしろ各媒体にあと何組とか限定して書いていても、自社HPだけずれているとかあります。システムを使えば更新する場所は揃いますが、こんなに素敵ですよというところがずれる。いっぱい乱立するポータルサイトをどのように処理するか。頑張りすぎずにずっと固定にするのか、月々どんどん変えていくべきかは気になるところです。スーパーに行き、必需品なら買いますが、今日限定と言っていたものが次の日もっと安かったら、その店に対して不信感を持ちます。幸いにも結婚式場の場合は、一回検討した数週間から数か月が終わればもう見に来ないので、一定期間確保できればよいのですが、毎週のようにバーゲンが入れ替わると、安定感のない式場として認識され、かつその先やすくなるかもしれないとなり来店に結びつかなくなるのです。
特典などにしても10月末まで有効ですが、気が付いたら11月末まで有効ですとか、毎月更新しているケースが多いと思います。そのロジックもいつやめるかわからないからという説明を聞けばなるほどとなりますが、煽ったら来るタイプの人と冷ややかになる人と別れる。色々な打ち手を慌ててやるよりは、しっかりとお客様と向き合い、安定的な価値を出しながらも、反応が悪いと思えば商品を変えるということになるのかなと思います。
SNSの工数は非常にかかることを念頭に
インスタグラムの更新業者をみていても、全部がインスタグラムのシステムでできるわけではなく、今週何を載せるなどを表組にしたりするので、そこにも作業量が生まれます。フェイスブックやインスタグラムはタダとはいうものの、作業の量と考えると、ものすごくリソースが必要となり、結果として高い媒体だねと思います。加えてそこに力を入れてもマイナスの結果を生むこともあります。
全部を一生懸命やることによるミスもありますし、中途半端に手を出すことにより情報が散らかることもあります。かといってやらないことにより、メジャー感がないというのもある。何をしたところで必ず課題があり、最適な選択肢を見つけることが困難で、かつ一度やった戦略は、その組み合わせはその店固有のものなので、それが当たっているかどうかを比較することが非常に難しいのがSNSなのです。
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