自社HPで何を訴求していくべきなのか。更新コストを考えると大規模なものがいいとは限らない
HPはポータルと違い自由度が非常に高い
自社HPがポータルと違うところは、フォーマットが決まっていないというところが一番違うわけで、そこを考えていく必要があるのです。
正しいかは別として、結婚式場を探している人に対して、ハードの写真が1枚もなくてもお咎めがないわけです。他業種と統一して揃っていた方が見やすいけど、わざと古いナビゲーションの価値観を捨てて、全て音声で再生するサイトを作るとか、あるいはプレゼンテーション型でチャペルを押したら、3分くらいビデオを見ないサイトを作ったりするのも自由なんです。
自由なんだけど、自由に対しての「人」「物」「金」が自由に作るほどないので、世の中の鉄板的なデザイン会社が、これがいいというのを猿まねするだけが多い。
何でもできるが、その中で自分たちの強みをどう表現するのか。強みを表現するのか、強みとして認識してもらえるかも含めてやる必要があります。
組み立てが大事になるが、その予算は組めないケースが多い。ゼロからつくるとすごく高くなるし、どこからアイデアをくるかというとエンタテインメントからくる。ひとつの結婚式場の使う広告費を優に上回ることになってしまいます。
それはweb広告を打つのか、チラシをばら撒くのか、ポータルサイトに載せるのか、TVCMを打つなど、ゼクシィに載せるなど何かをしないとそのサイトに来ない。その経営資源配分によって違うので、ゼクシィ中心型でうまくいくところはサイトを無駄に強くする必要はない。結局はゼクシィにお金を投資した方が、効率が良いことが多いのです。(競争力がある会社)
情報更新やメンテナンスも忘れずに
自社HPで忘れられがちなのが、更新にもコストが必要だということです。当たり前ですが、家具でも傷んだら交換しまよね。しかし、ウェブはそこが見えにくいところで、リニューアルの予算はしっかりとっても、更新の予算が取られておらず、残念なことになっていることが多いのです。
例えばHPが弱い会場、または弱い会場のHPを見ていて思うのが、しっかりと写真を変更できていないことが多い。ゼクシィなど誌面は新しい写真に変わり、イメージが一新されているのに、HPの写真が差し替えできていないとアウトです。撮影しても予算の関係などからHPは2、3点だけしか変えないという話も見たことがあります。そうすると、何点か古い写真と混じったりして、ユーザーはちぐはぐなイメージを受けてしまいます。ブランド価値が下がります。
あとはモデルの版権が1年から2年が多いので、延長する場合は良いですが、できない場合は、そこも変えないといけないので、急に弱いサイトになります。
そうすると、割り切ったビジネスモデルで、たいした更新もせずに、出来るだけ余計なことをしないシンプルなHPというようにしないと持たない。
いいHPを作っても、家を掃除するにしてもワンルームでどんなに素敵でもすぐに掃除ができますが、6LDKだと掃除が大変になるのはわかりますよね。それだけ大きいサイトを作るとメンテナンスが大変になります。気がつかないけどどんどん傷んでいきます。
大きいサイトの方が、検索もかかるし、情報も乗りますが、大きければいいというものではありません。
輸入家具で1点ものなら作った部屋を壊したら直せない。あまりにもすごくつくると、ちょっとした変化に耐えられないので、お金を掛けすぎるのがいいとは限らないのと同じで、上げるための負荷をかけないと上がらないので、そういう時は普段使わないウェブ広告を使うとかゼクシィにもページ数だけでなく出し方を変えていく必要があるでしょう。
安定した状況を作る為に必要なサイクルは?
これまでの話を整理整頓し、ビジネスモデルと照らし合わせると、(首都圏版)ゼクシィを高めにみて2Pで170万円とすると、フェアページが1/2Pで50万円、ゼクシィネットが50万で、仮に諸々やって270万円くらい。このくらいはかかります。ゼクシィが推奨するものをすると基本毎月300万円かかるんです。
どんなに安い地域でも、2P60万円、フェアページ1/2Pで20万円、ゼクシィネットで20万円。なので、どんなに安い地域でも1200万年間でゼクシィに持っていかれます。
僕が大事にしたいのはウェブ広告がどうかの前に、自分たちの店のサイクル、何組の件数、売上で、どれだけの利益が残っているか、事業の安定した時の数字です。これに到達しないとき、120組やっていないときれいな数字が続かないのに、今現在90組の会社は120組に引き上げるための成長戦略を練らないといけない。
その時に使う費用はもっと掛かります。安定を作るためにどうするのかを考えるのが必要。安定しても下がるので、それを下支えするためのお金がかかる。お金を減らせば減る。下のラインで安定することもありますが、それは高い家賃を払っている店は赤字になります。獲得と施工のずれもあり、伸ばすときには伸ばす初年度の負荷が上がります。なまじきれいなP/Lを作ろうとすると、長期的に業績を伸ばすきっかけを失います。
、その店は安定的に何組やってどのくらいの売上が立つ店なのかを考えてその広告予算配分になるまでの、2~3年は金融機関に相談するのか、自分で考えるのかは別として、なにかの投資をすることで、安定して新規来店・受注組数・施工組数・単価維持が続く店を作っていくことが可能になる。
ホテルのように部門が複数あると、つい、90組でダメ(赤字)だから、投資を減らして60組で黒字になるように指示されることもありますが、結果としてホテル自体の経営が厳しくなる。むしろ経営陣に近い人材ですらリスクを負えないから、単年度の黒字のために、投資をストップするケースも多い。※生産性の落ちた自分たちの給料は減らさないくせに。挙句の果てには、お金をかけずに集客を増やせ。と。
支配人クラスでもいろいろなことを経営陣から言われると思いますが、言われるままにやることで、業績が落ちていくわけだから、世話はない。
人員が減らされ、広告宣伝費も削られ、撮影や改装もできず、悪循環の結果、事業が売却されるか、人員が大幅に減らされるか、刷新され、お役御免になる。
そんな環境下で、目指すサイクルを決めたうえで、今回の連載の趣旨である広告とその「予算」を考える必要がある。その中でウェブサイト(広告ではない)にいくら使えるか使うべきかを考え、製作費と寿命が適正だと思えば、割り戻して維持をするためのコストを考えればよい。しかし、その金額が、適正だと思わないなら、成果との関係性を鑑みて、予算を算出する必要がある。ゼクシィもそうですが、広告を増やし、組数を上げても、広告を増やした状態がスタンダードで、実力が上がったわけじゃないので、そこから減らしていくのは簡単ではないのです。増やしたから上がった。増えた状態のままで黒字化していくときに、広告をそのまま減らすと、そのまま落ちるわけで、増えた時に生産性が上がっているから黒字ならよいという状態を作る必要があるのです。
幸いにもHP制作は、割り切ったLP風ページから、ポータルサイト級の巨大サイトまで。月額の写真をはめ込み文字を自分たちで考えるサイトから、取材やコンセプトワークまで含んだ、オリジナルデザインのサイトまで、さらには、サイトの修繕のみにとどめるなど、作り方も納品スタイルも様々なので、戦略にあったサイト作りをすればよいのです。
<最新情報はウエディングジャーナルにて掲載中>
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