【WJ記事_06】<ウェブ活用その5>ホームページにどのくらいお金は必要!?(2021/4/10_139号)

ウェブ広告を除き、1会場、月20~30万円を目安に。戦えるホームページリニューアル、更新などのお金も含め計算


   


ホームページにかける適正コストは?

   ホームページも含めどのくらいのコストを使うべきかを考えていきましょう。1年間で1会場で、120組の婚礼を行い、売上が3億6000万円だとしましょう。その場合の広告費は、売り上げの10%で3600万円としましょう。月に均すと300万円です。 年間3600万円の広告費のうちで、1200万円使ってウェブを作ってしまったら、月々200万円しか使えなくなります。HPは100万円ですませると、280万で回せます。どちらの方法がお客さんがくるのかを考えるべきです。 一回1000万円の気合の入った作りこんだサイトを作って、増強し、来店、成約が増えればよいですが、急に1000万のサイトを作ろうとしても、そのサイトをつくるための「人・物・金」がその会社にあるでしょうか。お金はほかを減らすなどやりくりして一時的にはどうにかなっても、1000万円のサイトを制作するだけの技量が作る方も買う方もなく、どぶにお金を捨てて終わってしまうということがあります。これはホームページだけでなく、パンフレットでも起きがちなことです。 ホームページを変えたから、客が来ると思って投資をしても、ほかのバランスが変わらなければ、結局後押しをする箇所が変わるだけです。何かを増やす、何かを減らすとなった時に、ゼクシィを減らして、何か増やすとすると、ゼクシィを無駄遣いしていた会社はそれでいいのですが、ゼクシィを上手く使っていた会社はそれをやったらダメになります。 ゼクシィとポータルと、ウェブの全体の調合のバランスが大事で、パンフレットや、集客のための改装や、HP作りの費用が、1年間の広告費のなかから、使っていくと、そのサイクルから減るので、結果的によっぽどいいものをつくらない限り、来店、成約率が落ちてくるということも起こります。また、ホームページに過剰な期待値があっても、来店後がっかりして決まらないということもあります。


理想を言えば2年に1度のリニューアル

   ウェブサイトへの運営と作り直しは、理想で言えば2年に1回ですが、予算の関係もあり、3年に1回変えるとして、費用が300万円だとしょう。更新なども含め月々のメンテナンスが10万円程度で、3年間で360万円になります。そうすると、ホームページに1年で240万円くらいのビジネスモデルになります。ウェブ広告を除いて、月に20万くらい、多くても30万くらいが適正なラインと考えることができます。 HP運営は、1バンケ~2バンケの場合制作費を入れても、月20~30万円の中でやり切るしかないと思います。製作費も外に出して、マーケティングチームが出さなくていいよとなればいいですが、結局はだいたい込みでやることになります。さらに2年か3年に一度の撮影が入り、それも360万円かかる。花にこだわる、モデルにこだわるなどあれば400、500万円にはなります。 婚礼は、年間でぐるぐる回る組数のモデルに沿ってやらないといけないのですが、組数が増えれば増えるほど多少割安になります。だから1バンケットがいやだという会社が多いのです。 ゼクシィだけで毎月200万円使うことになると、ゼクシィ2pとゼクシィnetと、フェア2分の1ページをやるだけで首都圏では年間2000万を超えてきます。売り上げの10%を広告で使うということはホテルなどではありえないと思いますが、これくらい使わないと、なかなか維持が出来ないだろうと思います。 年間での営業利益が5%出れば、いいと、売り上げが大きいのでどうにかなっていたが、それがこれがコロナで飛んでいくと、固定費だけ残っていくので、赤字が1バンケットでも何千万、下手をすれば億単位の赤字になります。 1バンケットだけでやるということは相当な覚悟がいりますが、代わりに組織のパッケージ作りや、地域の中で寡占化しすぎない分だけ、長く続けやすいビジネスモデルだということもできます。 例えば年間の商圏が、1000組のところで500組したら、長持ちはしません。しかし、200組以下なら、リピート的なものも含めれば長持ちします。


リニューアルだけでなく更新の費用もしっかり見る

   私がいつも思っているのは、ブライダルの正解は一つではないので、やりたいことをしっかり見極めて、しっかりとやった方がよくて、数字が合うまでやるとなると意思が弱すぎて持たない。変革はもちろんしていかないといけませんが、なんとなくおいしいところだけのつまみ食いでは厳しいと思います。 ホームページに月間20~30万円でできることは限られてきます。そもそも5年たったら、サイトとして判定が低くなったり、あるいは見栄えが悪くなります。それでもブライダルは写真優位だと思います。写真が更新され、基本的情報が更新される必要もあります。更新の費用はすごく大事で、稟議がすぐに通る会社は、これがいいからと更新されますが、よくいうのは、ゼクシィに合わせて更新する方が良いと言っています。5年たつとさすがにHPの機能も回線スピードもデバイス(スマホなどの機器)の性能も入れ替わります。 理想的にはHPにゼクシィが合わせればよいと思いますが、写真を撮ったら、効果があると信じているならHPもすぐに変える、効果があるかわからないものは、来店したお客さんに見せたり、テストみたいにするのはありです。基本的には撮った写真に変える。1回写真を撮ると20枚から50枚は変わりますから、それが1点5000円で変える会社があるなら、50枚ならそれだけで25万円になります。それだけあれば小さな広告が打てる。文言も変えるとすると、自分で考えるなら流し込む費用だけで済むので安くなりますが、ライティングとかを頼むと、10万円以上かかるなどが積み重なっていきます。仕組みを入れていれば、フェアなどの更新は勝手にされ、そこはかかりませんが 実際にはサイト作りに、やすい会社でも100万円。高い会社なら400万円。1バンケットなら、100から200万円でできるかもしれませんが、複数バンケットあり、ちゃんと紹介しようとするなら、360万円くらいはかかるので、それを2年に1度しようとすると、ウェブへの投資額はほぼなにも残りません。 とはいえ、駄菓子屋ではなく、結婚式場を運営しているので、ある程度のコストは覚悟が必要です。反対に、適切なコストを超えると、それも重荷になります。 ある程度はパワーコストを掛けてなければ、HPがらみでの集約の遅れをとってしまうので、他の分野でがんばらないといけない状況になります。


<最新情報はウエディングジャーナルにて掲載中>

サービス情報

NEWS

4D BLOG