【WJ記事_14】ゼクシィ新ネット後は色々な動きが活発化(2023/12/10_179号)

ゼクシィ新ネット後は色々な動きが活発化
2024年の前半は忙しくなる分「軍師的な」人のアドバイスも必要!

─ リニューアル最初はページは減らない

 ゼクシィ新ネットに関していえば11月の時点ではどの申込みプランにするか決めたところだと思います。2~3月の決算の会社では、予算は横ばいでスライドさせるような形のところが多いと思いますが、決算関係なくまたがっているところは、前倒し感のある攻め切るような考えの会社と、過去の予算の同額以下に抑える会社の2つに分かれているように感じています。
多いのは後者の方で、パックを年間でメリハリを作る一部の会社もあれば、年間通しでパックを決めて、差額をそのまま減らしている傾向です。ただ、4月号(2月後半発売、2発、2月発売号ということが多い)ゼクシィ本誌で言えば、本誌自体はページ数はそれほど大きく変わらず、フェアページがなくなる分、フェアページを多く出稿してきた大手が、レポートページの方に吸収されていく可能性が高いので、そうすると一見ページ数が減ったようには見えず、意外とページ数が2月発売号にしては多いということになるかもしれません。大都市版はこう見ていますが、心配なのは地方版でどう転ぶかということです。
  また、会場の予算の使い方で心配しているのは、一部これを機会に大幅に減らせという会社以外は予算を使い切ろうとする会社も多いので、契約のパックのレベルで言えばリニューアル前よりも下のものにしていますが、これまで使っていた予算の枠に向け、オプションを提案され、その金額まで効果を予測せずに全部言われたまま使ってしまうことです。
本当に意味のあるオプションならいいのですが、未知数や過去の復活商品などもあるので、自社にとって必要かを考えて取捨選択をして欲しいと思います。過去に実績があったようなフェアレポプラなどは安全かなと思うものの、ゼクシィさんとしてはクラスタ商品のレポプラやリスプラとかを使ってほしいのかな、というふうに見えます。


─ 次の一手が打てるように使える予算をプール

 私は今回のリニューアルが開いてみないと分からないことがある中で、初動で予算を使いきるのはおススメしていませんでした。次の手が打てるように一定の使える予算をプールしておくことを推奨しているからです。
ただ、ゆっくり待っていられないという会社もあると思いますし、ゼクシィさんが前半に勝負をかけていて、全体のボリュームは減らないことが見えてきたので、少し割高になるけれども、確実に成果が出ると分かっている商品を中心に、ある程度の予算を使っていかざるをえないと考えています。
例えば1ページと2ページの間に格差があるわけですが、無理して2ページやるか、1ページに期待値がわからない商品を入れるよりは、2月は1ページだけど2月、3月は2ページ出すとかはっきりした方が結果は出ると思います。もちろんチェーン店であればテストも兼ねてさまざまな商品をやってもいいと思うのですが、どちらかといえば今回も過去に失敗というか淘汰された商品が復活するのが多いので、淘汰ではなく使われてなかっただけと判断して使ってもいいのですが、単独店舗とかで闇雲にゼクシィに言われたままやるんだったら、無理してやらない方がいいのかな、と帳じり合わせでよくわからないものはやらない方がいいという考え方です。


─ これからリニューアル後の動きについておさらい

  ここからリューアルされる2月下旬に向けて色々と作業が本格化していくと思います。その詳細は今後発信していきますが、ここからの大きな流れについて触れておくと、2月23日にゼクシィ新ネットができ、本誌が微妙に変わり、そこから情報がばらまかれはじめ、ソート順や新ネットの商品が色々と出てきます。
新ネットが始まったら新ネットからの来店から成約の動きは始まるまでタイムラグがありますが、速報的なものが出てくるのが2月下旬から3月中旬くらいと考えています。少なくとも3月中旬には最低限のゼクシィ新ネットの効果は出ます。私の方でも速報セミナーみたいな形のものを2~3月に行う計画を立てています。
その後、本誌は遅れて効果がわかってくるので、新しくなった部分でページが減ったり、ページが減ったことや表現を変えたことにより客層が2月下旬からちょっとずつ来るようにはなりますが、全体を見るには月を締めてみて2回くらい立たないとわかりません。4月いっぱいくらいはかかります。ただ、ゴールデンウィークもあるので、そこまで見ると5月の中旬までの結果を見るまで判断に時間が掛かりそうです。
そこで効果を見極めるまでは、最初の手探りの状態に近いものでやっていかなければいけません。しかも5月発売号はGWの関係で前倒しで取材されるかもしれないから、軌道修正しようと思うと6月発売号以降になるかと思います。


─ 効果がしっかり見えてくるのは6月頃になる

  ゼクシィ新ネットだけをおさらいすると、2月下旬にはまず顔ぶれが分かりますが、一つは競合先の動き、自分たちが遅れを取ったかどうか分かります。市場のバランスが分かります。3月中旬には最低限の効果が動き方や相対的なポジションはほとんど分かりませんが、自分たちの動きが分かってきます。4月上旬にはゼクシィ新ネットが機能し始めた3月末までの市場の動きが分かります。
 4月に、3月末で締めた時点でその地区がどう動いたか、新しいクラスタが何子ちゃんから何実ちゃんになったか分かるクラスタが発生してきて、クラスタによる功罪が少しずつ見えてくるかもしれません。ゼクシィのシステムAMSでは、今までは新旧クラスタが表示されていました。
 5月はゴールデンウィーク明けに成果が分かって6月発以降の再建と投資も含めて3ヶ月分が分かるのが5月になると見ています。何とか速報分析しながらも、5月中旬で4月が切れますので、綺麗に分かるのは6月かなというスケジュール感です。
5月までの集計をとって、何が勝って、何が負けて市場はどうでようやく戦い方が分かり、そこで7月8月撮影が多数実施されるという可能性は高いと思います。それまでの撮影ではあてずっぽうで写真を撮らないといけないという難しさがあり、それがある程度見えた段階で後半に向けて必要な素材を用意するならそこでの撮影が必然的に増えていくことになりそうです。
 新ネットへのリニューアル後は、いかに速報とデータ分析をするかやっぱり使いこなし方とかをしっかり市場の速度に合わせていく必要はあります。割り切って使わないという方法もありますが、出し分けとかそういうのがあるので、スパンでいくと最低6月に集計してはっきりするかなと思います。
そのため、2024年は従来以上に忙しいと思いますし、それこそ軍師みたいな人が必要になってくると思います。特にチェーン店以外では、ゼクシィ以外にゼクシィを理解する横つながりの情報が必要になると思います。


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