【WJ記事_13】“ゼクシィ新ネット”に向けおさらい(2023/11/10_178号)

“ゼクシィ新ネット”に向けおさらい
作業が忙しくなる前に他の集客メディアや自社HPの再点検を!

─ 12月の作業本格化までにやっておくべきこと─

11月中旬あたりから“ゼクシィ新ネット”に向けた作業が本格化していくことになります、と話しましたが、今スケジュールがずれていて、12月になってから、どんどん情報が開示されていくようです。2月に新ネットが始まるので、逆算した時に11月に申込みの締め切りが設定されていたわけです。申込み締切がこれだけ早いということは、それだけ作業があるということです。次回からはそのあたりの具体的な話もしていきますが、現状においてはそこに向けたお話を今回はしていきたいと思います。
ゼクシィ新ネットの作業が忙しくなる前にやっておきたいことのひとつは、今のうちに脇を固める仕事をした方がいいということです。ゼクシィ以外の集客メディアや自社HPなどの再確認をして落ちがないような状況に整えておくことです。各メディアはゼクシィより自由度がある分、一定の効果もあると思いますが、それを運用していくには会場のパワーが必要です。実際のリソースを考えると、頑張れるときだけポータルサイトをいじりすぎたことで先月のフェアの情報が残骸として残っているなどのケースも見られるので、どこまでやるかも含め考えておくべきでしょう。ここから先、こうしたパワーの一定割合がゼクシィ新ネットの新しい作業にとられてしまうことになるため、そうなる前に整えておくことをお勧めします。
  ゼクシィ新ネットについては、会社によって細かく色々な話を聞いて対策をしている大手企業のようなところもありますが、大半は商品の全貌がわからないままパック化されることで違いが出るという理解の状態の会社が多いと思います。ゼクシィもその会社に合わせた説明書を作っているので、予算を多く使う会社には色々な機能のお話もされています。ただ、使わない会社にはそういうお話はしていません。価格によるグレードによってサービスがかなり違います。今回のリニューアルは、ゼクシィのサイト自身の水漏れ対策という一面があります。これまではゼクシィ本誌で掘り起こしたユーザーが、検索をすると他のメディアに流出していたわけですが、ゼクシィnetの内容が拡充されると、当然ながら奪い合いは続きますが、コンテンツがリッチになることで、他のサイトを見なくても済む可能性が上がります。結果としてゼクシィを通した予約効果が高くなるわけです。

─ 新しい機能に合わせて自社サービスなどのアップデートも ─

具体的には、すでに他のポータルやHPなどで行われている3つの特徴・コンセプトみたいなものが出せるようになったり、Q&A機能がゼクシィnetにもつくようになります。こういう小さいものが色々と整備されるわけです。SEO対策にもなるでしょう。
Q&A機能は、書き方などが11月下旬~12月におそらく発表されると思います。ゼクシィ本誌などと同じように誇大表現をしない、誹謗中傷しない、事実に基づくサービス、自社サービスに限るなど書き方のルールや指南書的なものが、口コミの時と同様に出されると思います。
iPhoneは、紙のマニュアルはありませんが、外の人たちが一生懸命iPhoneの解説書を作っています。ゼクシィは攻略本を自分で出しています。ですから、おそらく新ネット用の解説が出るのではないかと考えています。今回のリニューアルにより消費者がゼクシィの思惑通りに動くかどうかは未知数ですが、基礎をしっかりしておけば、落ち幅は低く済みます。ゼクシィnetで改変される面もありますが、そのまま仕組みがスライドされるところも多いのです。

─ 変わらない機能はこれまでとの積み重ねが断絶するわけではない ─

例えばフォトギャラリーは、今まで通りのカセットもあると思われますし、カセットの使い方の自由度が上がるだけで、今まで通りのものが良いものであれば、良いというままでそこまで変わりません。2月になったからといってカップルのトレンドが急激に変わるということはないので、今のうちにフォトギャラリーのカセットの手入れをするのは、ゼクシィ新ネットのためと追わなくてもいいわけです。別に今までの積み重ねが断絶してしまうというものばかりでもないので、今まで通り使えるものは今のうちからしっかり手入れをしておくべきです。
また、ゼクシィのクラスタについても検証作業をしていますが、想定分布が出されていますが、概ね彼らの想定に近い感じになっています。この想定については、2月以降3か月くらいで、想定と実態との違いがより明らかになっていくと思います。その実態データを集めて次のフェーズに備えることはやった方がいいことです。

─ クラスタごとに撮影するのではなく、どのクラスタに使えるのかを考える ─

クラスタが6つに再編され、ユーザーの少ないクラスタがないとすると、クラスタごとに写真を用意するということが言われていますが、その発想では、写真の点数が膨大なものになってしまうので、私はクラスタごとに写真を用意するのではなく、撮った写真は、これはどのクラスタに使えるものかの視点を持って行く方が健全だと思います。その方が、写真の点数が少なく済み、また、全てのクラスタに合わせて写真撮影するのは現実的ではないからです。
ゼクシィからは、クラスタごとに写真を撮影しましょうというマネジメントもと聞きますが、まずは、手持ちの写真や次回撮影する写真がどのクラスタに使えるかを考えていった方が良いと思います。クラスタに寄る写真の出し分けにしても、大手のマーケティング部隊がいるような会社ならそこまで研究してやればいいと思いますし、実際にやっているとおもいます。
しかし、そうではない中小式場ではそこまでのリソースを割くことは難しいと思うので、考え方とすると6つのクラスタを一生懸命全部取り分けるというよりも、全体の戦略の中で何が足りているのかをチェックし、どちらにも使えるような写真があるか、またクラスタの中でも曖昧なユーザーは存在すると思うので、そういった層に合わせた柔軟な考え方で写真を仕分けておくと良いと思います。ホームページとの相性もあるので、全クラスタをやりきる前に、テストするクラスタを決めてみるのも良いかもしれません。

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