【WJ記事_05】<ウェブ活用その4>コロナ禍で追加されたHPの役割(2021/3/10,3/25_138号)

基本のおしゃれ感などに加え、安心できる材料の提示も


   


HPに求められる役割は何かをおさらいすると

   HPの役割という意味で、コロナが追加されていましたが、通常通りの価値観。素敵な結婚式場に見える。実績がきちんと積まれていると安心する。その会社ならではの情報が乗っている。ブライダルフェアの情報も、どこでも載っていますが、わかりやすく掲載されているということに集約されると思います。 コロナ禍の中で、HPを増えている人が増えていると言われていますが、主となるのはコロナの対策がきちんとされているかです。お客さんは企業としての発信が気になるわけです。あくまでも文字で簡単に書いているだけでは、本当にやっているのかとなるので、コロナを気にする人と気にしない人と別れますが、気にする人にとっては、それでも結婚式をしようという人は、コロナ対策がきちんとできているのかという意味で、ちゃんと見ます。それで、ちゃんとしていそうな店から行くのです。  コロナ前までは、来店特典がついている店などから選ばれていましたが、来店特典がある店は今でももちろん動きはあるものの、コロナを怖がっている層は、来店特典はいらないので家にいようとなります。コロナでも結婚式をしようという人は、コロナを恐れてはいても、自分は関係ないと思ったり、重症化するのは老人だけなど色々な知識を正しいかどうかは別として得た上で、動いているのでコロナについての情報の量が大切で、ちゃんと対策してそうと思ってもらう事が大切になります。


コロナがあってもなくても変わらないこと

   一方で、コロナがあろうか、なかろうが、行きたい店でなければダメで、コロナのせいで人数を減らそうと決意している人は、それこそ華やかな店ではなく、小ぶりな店に変わってきます。不思議な話ですが、華やかな店だけど、ただ単に人数が入らないだけ、少人数だけどハウスウェディングでやりたいという人もいるので、そういう人もいることも考えると、コロナの対策の情報だけでなく、その人の価値観に響くようなおしゃれ感は当然必要だと思います。  ベストレート保証なども言われますが、結婚式でこれだけわかりにくいもので、何が保証なのかというのがあるので、ごく一部の人には響くでしょうけれども、それが怪しいと思う人もしっかりといるはずです。ベストレート保証の掲示を試しても良いけど、矛盾が起こるなら辞めればと思います。特に、エージェントに依存しているのに、HPでベストレート保証と言えば、商談でも揉めることもあるでしょうし、そう客するほうもも送りにくくなります。  広告的なもの以外に、送客もあったり、情報がある中で、目先の反応いいだけというだけでHPにバナーだけを増やしても、しょうがないのではないかと思いますが、でもどうしてもみなさん何かしないといけないと考えて、何かするケースが多いと思います。“何か“をすると、その分、プラスになることもありますが、その分マイナスがあることが観測しにくいので、要注意です。「それを見て来ました」という人が増えるので、しかし、「それを見たから来なかった」という人は、そのことを誰も言ってくれないので。その打ち手の一長一短については常に、検証やシュミレ―ションをしないといけないと思います。


何か動くことでマイナスも生まれるが見えにくい

   この概念は、この仕事を25年していますが、私以外の人で明確に言っているひとはほぼいないと思います。ブライダルではない、装置産業ではないようなブランドは積み上げ式でもいいマーケティングでもいいと思います。しかし、ブライダルの場合は、積み上げ式のマーケティングが積み上げきれずに、互いに情報が影響しあって、積みあがらず、カニバリズムが起きてしまうのです。例えば、チャペルと神殿が併設しているとします。隣り合わせで、素敵ですと話すと、和婚でやりたい人は派手なものは嫌ですよね。大聖堂でやりたい人は、隣接していたら嫌ですよね。チャペルと神殿が、別の会社で、広告の時には、チャペルのお店と神殿の店が別々で、たまたま来たら隣り合わせなら、営業が説得すれば究極では済む話です。しかし、広告で、施設が全部揃っていると、おとぎの国で夢の国のはずなのに、どうして急に神社もあるのと思ってしまうわけです。喧嘩をするものの扱いが難しいのです。来店すると大聖堂と神殿を両方希望する人もいるのですが、だけど挙げるのは1度なので、どっちで挙げようかを迷っているだけなので、そこに2つ同時にあることがいいとは限らないので、パンフレットもそうですが、選択肢をわかりやすくすればいいということではないということになります。  ウェブサイトもそうですが、憧れ感を作るよりは、選べますよと百貨店スタイルの集客手法の時にはそれでもいいです。エージェント的にくるのならいいと思います。ハウスウェディグ的に呼ぶとすれば、夢の国のようなおとぎの国で挙げられますよと打ち出すと、代わりに神殿希望者は来なくなります。うちは3つのチャペルと2つの神殿がありますよ、すごいでしょうとすると、すごそうですね、そこに行けば間違いなさそうと思う安心層が来るわけです。しかし、特別な空間で挙げたいという人にとっては特別な空間ではないように見えてしまいます。そこは花嫁製造マシンか、と見えてしまいます。そこは求める数のバランスによって、トレンドによって変わってくるのです。並べた方がいい店と並べてはいけない店があるのです。どちらを追いかける方が組数が取れるか、利益が上がるかなど会社の方針に合うか次第だと思います。  また、周りのエリアの状況やライバルとの関係性、施設の稼働などこういう部分も加味してHPの役割や戦略性を考えていくことが必要になっているのです。


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